私限定の甘さ
6章 すれ違い
そばにいてよ 愛side
文化祭の日から1週間。
あの時、響也くんには返事はゆっくり考えて欲しいって言われた。
でも、私はそのお願いは聞けなかった。
私は、俊以外好きになれる人はいない。
だから、このままじゃ響也くんに期待させてしまうだけ。
そう思ったから私は響也くんの告白を断った。
でも、響也くんは笑顔で
「わかった。
でも、このまま友達でいてほしい
せっかくできた女友達だからな」
と優しく笑ってくれた。
嬉しかった。
私は告白を断ったのに、それでも友達でいようって言ってくれたことが。
「もちろん!」
私は笑顔で響也くんに言った。