私限定の甘さ
一方、俊とはまだ仲直りが出来ていない。
話しかける勇気もないし、
今、私は俊にされられている。
2人の間にはギクシャクした空気が流れている。
昼休み。
怜と教室でお弁当を食べる。
「怜、ごめんね?
光くんとお昼ご飯食べる予定だったんでしょ?」
私がそう言うと、卵焼きを口に入れながら怜は
「大丈夫、今はそれより愛が心配だから」
と、言う。
怜…。
嬉しくて涙が出そう。
「今日、お昼を誘うってことは何か相談したいことでもあるんじゃない?」