私限定の甘さ

…そんなの、そんなのやだよ。


いつもの優しい笑顔を見たい。

甘いキスをしてほしい。

キスの後に、「好きだよ」って呟いてほしい。

また、抱きしめてよ…。



「俊…」



涙がポロポロと溢れ出す。



そして、いつの間にか泣き疲れて眠ってしまった。

夢を見た。

俊と一緒にいる夢。


やっぱり、夢の中でも私は泣いていた。

でも、その涙は悲しみではなかった。
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