私限定の甘さ
思い切り高木の頬をぶつ。
「ってぇ…な」
私に殴れた頬を抑える高木。
「うるさいわよ」
私は高木をギロりと睨む。
「『嫉妬しすぎて苦しい』って理由で愛から離れるの!?嫉妬なら誰でもするものでしょ!?いいじゃない、嫉妬したって。
『嫉妬で愛を傷つけるのが怖い?』違うでしょ!?自分が苦しいから逃げようとしてるんでしょ!?」
涙がポロポロと溢れ出す。
私が大声で怒鳴ったからか、周りの人が私たちのほうを見る。
でも、そんなの気にしてられない。
「そんな理由で離れたら、愛も、あんたも…もっも苦しくなるよ…
やっと愛と両思いになれたんでしょ!?
『嫉妬で苦しいから別れる』っていう理由なんかで別れる程度だったの!?あんたの気持ちは!!」
「ちげぇよ!!」
高木が怒鳴る。