私限定の甘さ
「涼くん!来てくれてありがとう!」

嬉しくて、私は笑顔でそう言った。

涼くんを見てみると、戸惑ったような顔をしていた。

「俺が来なかったらどうするつもりだったんだよ。何時間も来ないってことは、約束を破ったってことだから。」

と、冷たい声で言ってきた。

ズキン──

やっぱり涼くんは、来るつもりなんてなかったんだ…。

でも、少しでも可能性があるかもしれない。

「涼くん、私、涼くんのことが好き…」

私は、告白した。
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