私限定の甘さ
「なんかいいね、こういうの」
「ね!」
2人で顔を見合わせ、笑う。
その後もショッピングを楽しみ、家に帰った。
自分の部屋に入り、ベットに寝転ぶ。
1人になった途端、寂しさがこみ上げる。
なんでだろう。
今日はすごく楽しくて、幸せだったのに。
どこか心の中にポッカリと穴が空いている。
チラッと時計を見ると、もう8時。
俊は来てくれる。
そんな期待をしていた。
でも、もう来ないだろう。
もうすっかり夜だし。