私限定の甘さ
知らなかったんだよ。
自分がこんなに嫉妬深いなんて。
愛ちゃんの気まずそうな顔を見ると逃げたくなる。
愛ちゃんは悪くないんだよって言ってあげないといけないのに。
愛ちゃんのことだから、きっと自分を責めているだろう。
今すぐにでも愛ちゃんのところへ行きたい。
けど、臆病な俺は行けない。
こんな嫉妬深くて醜い俺を、綺麗な心の愛ちゃんに見せたくないんだ。
ほんっと、どうすればいいんだよ…。
「くそっ、、」
もう考えるのやめよ。
そう思い、ゆっくり目を閉じた。