私限定の甘さ


『自分が苦しいから逃げようとしてるんでしょ!?』


荒木が言っていた言葉が頭をよぎる。


なんか悔しいけど、正論だよな。


夢を見て気づくとかだせぇけど。


それでも気づけてよかった。


俺は愛ちゃんから離れることができないって。


時計を見るといつの間に8時になっていた。


…結構寝てたんだな。


もう愛ちゃんも帰っている時間だろう。


そう思い、走って家を出る。

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