私限定の甘さ

「だめ。もう夜遅いんだから危ない。」


「でも…」



「俺は男だから大丈夫だけど。
愛ちゃんは可愛い女の子なの。
俺を送った帰り道、襲われたらどうするの?」



「うっ…わかった…」



「よしよし、いい子だね」


と私の頭を撫でる。


子供扱いして…。



「じゃあ…バイバイ」


そう言って手を振る。


「うん、バイバイ。
お邪魔しました」


バトンっと扉がしまった。


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