私限定の甘さ
まぁ、まだ37歳だから若いほうだけどね。
「あはは……」
ていうか、『言ってくれてもよかったのに』
じゃないよ。
こうなることが分かってたから言いたくなかったのに…。
「はいはい、今から色々と聞かなくちゃ。
はい、リビングで話しましょ」
「え〜、もう眠たいよ〜」
「ちょっとくらいいいじゃない〜
ほらほら座った座った」
「はぁ…」
渋々リビングに向かう。
お母さんは話し出すと止まらなかった。
「いつから付き合い出したの?」
とか
「どっちから告白したの?」
とか、まるで女子の恋バナみたいだ。