私限定の甘さ
『ねぇ、愛ちゃん』
『ん〜?
どうしたの?』
学校が終わり、俊と一緒に帰っている時、
俊は機嫌がいいみたいでニコニコと笑顔で話しかけた。
『土曜日、空いてる?』
『えっと…、うん!
空いてるよ!
…それがどうかした?』
首を傾げ、そう聞くとニコッと俊は笑った。
『誕生日デートしよっか?』
『…へ?』
その時、私には理解ができなかった。
た、誕生日デート?
でも、誕生日過ぎた…よね。
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