私限定の甘さ

園内に入ると、愛ちゃんはすごくテンションが高くなっていた。

「高木!!早くしないといっぱい乗り物乗れないよ?」

「あ、待ってよ!愛ちゃん!」

せっかちな愛ちゃんに着いていくと、愛ちゃんは、ある乗り物の前で止まった。

「私、あれ乗りたい!!」

キラキラとした目をした愛ちゃんが、指を指したのは…

高いところから、落ちたり、ぐるぐる回ったりする乗り物…。

つまり、ジェットコースターだ…。

愛ちゃん…あれ乗るんですか…?

俺は、絶叫系が特別苦手というわけじゃないけど、あのジェットコースターはやばい…。

それくらい、怖そうなジェットコースターだった。
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