私限定の甘さ
「次のかたどうぞ〜」
いよいよ俺たちが乗る番になった。
やばい…怖い…かも…
隣をそーっと見てみるとすごくキラキラと
した笑顔で
「やっとだね!
ワクワクする!!」
と、はしゃいでる愛ちゃんがいる。
「そ、そうだね〜」
段々と上に登っていき、頂上についた。
落ちるっと思った途端、フワッと体が浮いて
俺は、心の中でうわぁぁぁ と叫んだ。
声には出せない。
だって、隣には愛ちゃんがいるから。
今だけ…今だけだから、耐えるんだ…
「はぁ〜、楽しかった〜」
愛ちゃんは、すっきりとした顔をして言った。
うぅ…怖かった…。
でも、喜んでもらえてよかった…。