私限定の甘さ
私がそう言うと高木は、嘘でしょ!?とでも言いたそうな顔をしていた。
「あ、愛ちゃん!?今なんて!?」
え…? 今、私なんか変なこと言った?
「だーかーら!!あんたの名前なんてとっくに知ってるってば!!」
私は少し大きめな声で叫んだ。
高木は、すっごい嬉しそうな顔をしていた。
「愛ちゃんが…俺の名前を覚えてくれている…こんなに嬉しいことは初めてなんだけど…」
いやいや…今、高校二年生でしょ?
1年の時からあんたしつこかったし。
ストーカーされてるし嫌でも知ってるわ。