私限定の甘さ

愛ちゃんがこの前、男子に傷つけられたって言っていたことを思い出した。

もしかして…こいつが…?

なんとなくだが、俺は、そう思った。

「ッ!」

愛ちゃんは、辛そうな顔をして逃げた。

俺は、男のことを無視して愛ちゃんを探した。

なかなか見つからないな…と思ってふとベンチの方を見るとそこには愛ちゃんがいた。

「見つけた…」

ビクッ

愛ちゃんが、びっくりしたのか震えた。

泣いてる…。

なんか…悔しい…。

あいつのことなんかで泣かないでよ…。

何があったのか俺には分からないけど

俺の方を見てよ…。

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