私限定の甘さ

「それだけはやめてくれ…」

俺は、情けないことに怒ることができなかった

怖いんだ…西野が傷つくことがあったらと思うと

「じゃあ、西野さんには近づかないでくれる?そしたら、私は中島くんを諦めるし、西野さんにも手を出さない」

俺は、決心した。

この恋が西野を傷つけるならば…

俺は、西野から離れよう…

西野を守ろう…と。

「分かった。絶対に西野に手を出すなよ。」

俺は、空き教室から出た。
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