あなただけだった
市内の女子高に入学した私はバスケ部に入部し、毎日の朝練と放課後のハードな練習にと忙しい日々を過ごしていた。


私はそんな毎日が楽しく、直也の事を思い出さない日が多くなった。


噂で野亜と付き合ったり別れたりを繰り返している事は聞いていたが私はあまり気に止めなかった。



―やっぱり直也の事、好きではなかったんだ―



この頃の私は、もう“日課”をやめていた。
< 15 / 47 >

この作品をシェア

pagetop