あなただけだった
麻由美の気持ちを伝える為ユカコは、直也がいるグラウンドへ向かった。ちょうど野球部の練習が終わったところだった。


『直也〜』

『おぅ。ユカコか。どうした?』

『もう部活終わり?』

『今日は終わり。疲れたぁ。』


直也が顔を洗いながら答える。


『お疲れ様。あのね、麻由美が直也の事好きなんだって。付き合ってほしいって言ってたよ。返事は本人にしてね。じゃあね!』

『うん。じゃあな。』


直也はいつもぶっきらぼうな返事をする。きっと告白され慣れてるんだろうな。



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