あなただけだった
この後、私は直也に歌ってほしい曲を5曲程入れた。


すべて、男性が女性の事を愛している、大切にしたいといった内容の歌詞だ。


何故、こんな内容の曲を入れたか自分でも分からない。


ただ直也に歌ってほしかった。


私の為に…





3時間ほどカラオケを楽しんで同窓会はお開きとなった。


『また、集まろうなぁ』


『久しぶりに楽しかった!またみんなで楽しもうね。』


みんな口々にそう言いながら帰って行く。


私も直也と携帯番号を交換し、別れた。



―私、この後も空いてるんだけどな…―



私は自分から直也を誘えるはずがなく、仕方なく家に帰った。
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