あなただけだった
そして約束の土曜日。


直也は約束の時間通りに迎えに来た。


『久しぶり!どこに行く?』


『俺がいつも行ってる中華料理屋でいいか?』


『うん。いいよ。』


久しぶりにあった二人は車内でも店の中でも昔話しで盛り上がった。


久しぶりに会ったせいか、直也にやっと会えたせいかとにかく楽しい。


このまま時が止まってしまえばいいのに…



『俺達の中学でも見に行くか?』


食事を終えた二人はこれからどうするか考えていた時だった。


『いいね。見に行ってみようか。』


中学校なんて卒業して以来だから4年ぶりだ。


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