あなただけだった
最終章
直也との現実を知り、自分の中を洗い流すかのように泣いたあの日。
あれから暑い夏が5回過ぎた。
『俺、ユカコに本気で惚れてたんだ。』
人伝いに酒に酔った直也がそう言っていたと聞いた。
直也の性格上、お酒の力がないとそんな事言えないだろう。
直也。
私達、すれ違ってばかりいたんだね。
私は直也を愛してる。きっと中学生の頃から。
恋には一つの形しかないけれど愛情にはいろんな形があるから…。
お互いあまりにも幼すぎて、それに気付かなかったんだね。
自分の気持ちに気付く事ができなかった。
自分の気持ちを無視して、否定して、押し殺して…。もう少し早く気付く事ができたなら…もう少し自分に素直になれたなら…今、直也の隣には私がいたのかな。
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あれから暑い夏が5回過ぎた。
『俺、ユカコに本気で惚れてたんだ。』
人伝いに酒に酔った直也がそう言っていたと聞いた。
直也の性格上、お酒の力がないとそんな事言えないだろう。
直也。
私達、すれ違ってばかりいたんだね。
私は直也を愛してる。きっと中学生の頃から。
恋には一つの形しかないけれど愛情にはいろんな形があるから…。
お互いあまりにも幼すぎて、それに気付かなかったんだね。
自分の気持ちに気付く事ができなかった。
自分の気持ちを無視して、否定して、押し殺して…。もう少し早く気付く事ができたなら…もう少し自分に素直になれたなら…今、直也の隣には私がいたのかな。
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