Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜
「でも…素敵なお店なんだけど、ちょっと敷居が高いんだよねぇ。
私も、お気に入りのバーテンダーさんとかに出会いたいけど、そう何回もは行けないかもねー」
薫が言って、降下ボタンを押す。
来たエレベーターの中で、
「冬美は、一人でも行ってみなよ。秋冬さんとの距離も、もっと縮められるかもしれないし」
話すのに、
「うん、そうだね…」
生返事をすると、
「……冬美ってば、また最初からあきらめてるでしょ!」
と、頬を両手でつままれた。
「……当たってみないと、どうなるかわからないんだから、がんばんなさいって、少しは!」
頬を左右に引っ張られて、
「……わかったから、痛いしやめてってば、薫ちゃん」
と、ヒリヒリするほっぺたを撫でさすった……。