Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜
第2章 Sweet Secret

-1-


ーー休日に買い物に出かけて、服を見たりしながら歩いていたら、いつの間にかまた、あのB.C. square TOKYOのそばまで来ていた。

オフィスが多く入ってるそのビルは、休日の今は閑散としていて、あまり人の往来もなかった。

「平日の賑やかさが、なんだか嘘みたい……」

呟いて、ビルを眺める。

「…こんなに人がいないんじゃ、あのお店もお休みなのかな…」

ふと思い出して、

(秋冬さん……あれから会ってないけど、どうしてるんだろう…)

彼のあの穏やかな笑顔が、もう一度見たくもなる。

外で会った時の姿が信じられなくて、お店には足を運びにくくなってしまったけれど、

だけど、彼のことがただ懐かしくもあって、できるならまた会ってみたいような気にもなっていた……。


< 21 / 93 >

この作品をシェア

pagetop