Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜
「……とっても素敵なおもてなしで。私も、いい時間を過ごさせてもらって……」
ラテを一口飲んで言う。
「それは、良かったです。では、また来てくれますよね?」
「え…ああ…」
微笑むのに、顔が赤らんでもくる。
「…あ、そう言えば……」
と、コーヒーを飲んで、
「……お店にまたいらしてもらえるなら、よかったら連絡先を教えていただいてもいいですか?」
聞かれて、ちょっとためらってもいると、
「お店で、クリスマスなどのイベントも企画しているので、ぜひお知らせをしたいと思って」
そう話して、
「僕の方からは、以前にお教えしたお店で使っている携帯からしか、連絡はしませんので」
続けるのに、あれってやっぱりお店用の携帯番号だったんだと、ぼんやり思う。
「えっと…はい」
携帯を取り出して、彼に番号を伝えた。