Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜
会社終わりに、再びあのビルを訪れたーー。
お店に行くと、
「いらっしゃいませ、お客様。こちらのご来店は初めてになりますか?」
秋冬さんとは違うバーテンダーに、出迎えられた。
「いえ、あの今日は秋冬さんは……」
口にすると、
「秋冬をご指名ですか? 秋冬は、今日はお休みをいただいていまして」
メガネをかけた黒髪の男性に、そう頭を下げられた。
「そうなんですか…」
彼がいないのなら、どうしようとも思っていると、
「……店の前で、とろとろしているな。早く、お客様をご案内しないか」
と、男の人が現れた。
その顔に、目が釘付けになる。
「…何を、見ている…」
エレベーターの前で会った時と、同じようにも言ったその顔は、
秋冬さんに、瓜二つだった……。