Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜

会社終わりに、再びあのビルを訪れたーー。

お店に行くと、

「いらっしゃいませ、お客様。こちらのご来店は初めてになりますか?」

秋冬さんとは違うバーテンダーに、出迎えられた。

「いえ、あの今日は秋冬さんは……」

口にすると、

「秋冬をご指名ですか? 秋冬は、今日はお休みをいただいていまして」

メガネをかけた黒髪の男性に、そう頭を下げられた。

「そうなんですか…」


彼がいないのなら、どうしようとも思っていると、

「……店の前で、とろとろしているな。早く、お客様をご案内しないか」

と、男の人が現れた。

その顔に、目が釘付けになる。

「…何を、見ている…」

エレベーターの前で会った時と、同じようにも言ったその顔は、

秋冬さんに、瓜二つだった……。



< 30 / 93 >

この作品をシェア

pagetop