Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜
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「……冬美さんと、こうして食事がご一緒できて、本当に嬉しいです……」
「……私も、嬉しい。秋冬さんと素敵なディナーを過ごせて……」
テーブルの上で仄かに灯る、グラスに入ったキャンドルに目を落として、
「……この後、もう少しだけお付き合いをしてもらってもいいですか?」
秋冬さんが、訊いてくる。
伏せられた睫毛が、彼の顔にうっすらと影を作る。
「……ええ。でも、どこへ?」
と、聞き返すと、
「あのバーに。ちょっとお酒でも飲みたいなと思って。……どうですか?」
彼の顔を、揺らぐ炎が照らすのを見つめながら、「うん…」とだけ頷いた。