Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜

「やっぱり、人気があるんですね…秋冬さんて」

その言葉に、思わず呟くと、

「ええ、一番の人気で……秋冬さんは、私から見ても素敵だと感じますから」

と、そこまで言って、

「……だけど、秋冬さんは女性のお客様にはいつも一線を引いているようにも見えるのに、今日は女の方といっしょに来られるなんて珍しいですね…」

ふと首を傾げて見せた。

「仁……喋りすぎだから」

秋冬さんが軽くたしなめるようにも言って、一瞬、照れたような表情にもなる。

「あ…申し訳ありません」

頭を垂れた彼に、

「いや…謝る必要はないけど、でもお客様のホスト役でもある僕らは、あまりでしゃばらないようにもしないと……」

秋冬さんが、そう優しく説くようにも話すのに、

「……はい、承知しました。これからは、そうさせていただきますね」

微笑んで応えた彼が、かけているメガネをつと指の先で押し上げた。



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