Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜

「……冬美さん、カクテルの味はどうですか?」

「……おいしいです、とても」

言うと、

「良かった……仁は、僕がサポートに付いて、今はいろいろと教えているさい中で……」

そこまで言って、ちょっと黙り込んで、

「……さっき、彼が言っていたように、いつもはお店のお客様とは、親しくなったりもしないのですが、」

そう口にして、

「でも……冬美さんとは、もしよければ、また会ってもらえたらって……」

不意に、はにかむようにも告げられて、

「…えっ、あ…はい」

自分も赤くなって頷づく。

「……本当に? ありがとう……」

と、カクテルを飲んで、

「それじゃ、また連絡をさせてくださいね…」

伝えられて、

「ええ…また連絡を…」

つのる恥ずかしさに、くり返すようにも応える。


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