Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜
「……おかしいの?」
コーヒーを飲んで、尋ねる。
「おかしいって! どんだけ天然なのよ、あんたってば」
いつもみたいに怒って言う薫から、
「…ごめん、でも、別に秋冬さんとは、このままでもいいかなっていうか……」
顔をうつむける。
「…いいわけないじゃない。はっきりしないまま会ってたって、しょうがないでしょ」
コーヒーカップを持ち上げて、薫が言って、
「……冬美、前に振られたからって、恋に臆病になってるんじゃないの?」
そう指摘をされて、言葉に詰まる。
「ほら、ね…。ダメなんだってば、そんなんじゃ。なんにも言ってこない秋冬さんもだけど、冬美の方からだって、ちゃんとアプローチをしなさいよ」
「うん……」
と、下を向くのに、
「今度、彼と会う時には、しっかりと話しなよ。いい?」
と、顔を覗き込まれた。