Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜

「……お店が終わったら、外を少し歩いてみませんか?」

笑顔を向ける彼に、頷く。


……ビルから出ると、

街路樹の並ぶガーデンスペースが、クリスマスのイルミで華やかに彩られていた。

青く煌めく樹々を眺めながら、

「…素敵ですね」

と、呟くと、

「ええ…とても」

と、手が何気なく繋がれた。


2人してイルミネーションを見ていたら、

「…秋冬、そんなところでどうしたんだ?」

と、不意に声をかけられた。

「……兄さん」

と、彼が振り向いて、兄の春夏さんと連れ立っている女性に目を移す。

「なんだ…おまえも、彼女といっしょなのか?」

「…ああ、うん…」

彼が応えると、

「…あっ、この人が、双子の弟の秋冬さん?」

と、女性が彼の顔をまじまじと見た。



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