Secret twin LOVERS〜秘密の御曹司に、奪われ愛〜

「うわぁ…ホント春夏にそっくりで。でも、上品な弟って言ってたけど、本当にそんな感じよね?」

パーティドレスにファーのコートを纏った、艶やかな女性が笑い声をたてる。

「……上品な弟って、そんな紹介の仕方をしたんですか…」

秋冬さんが、ちょっと咎めるようにも口にする。

「…いいだろ、別に。間違ってないんだから」

と、軽く笑って、

「……彼女は、クリスマスシーズン限定の女なんだよ。だから、少しくらい派手目でも我慢してやってくれよな」

秋冬さんの肩を抱くと、その耳元に囁いた。

「……クリスマス限定って……」

思わず口にするのに、

「…こら、黙ってろって、アキ」

と、春夏さんが口を抑える。



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