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キーンコーンカーンコーン



「ふぁ~あ、よく寝たぁ」




私が起きたらすでに授業は終わっていた。




そんなに寝てたかな・・・




「ほんと葉那はよく寝るよね。テスト近いんだからちゃんと起きてないとだめでしょ!」




やっぱり麻衣は優秀だなぁ・・・





「おい!お前まじで寝顔ぶさいくだな」





そう話かけてきた男は私の幼馴染の松村亮。




「えっ私そんなぶさいくな顔してた?」




「お前なぁ一応女なんだからもうちょっと女らしくしろよ!他の男が見てたらまじで引かれるぞ」



な、、、一応って何?



なんかムカつく・・・





「いい?葉那は自分が思ってる以上にかわいいんだからね???」


隣にいた麻衣がそんなことを言ってきた。




わ、私がかわいい?



ないない。



「麻衣ったらお世辞ばっかりなんだから」



そう、麻衣のほうが私なんかよりずっとずっと可愛い。




「お世辞じゃない!私は本当に葉那は可愛いって言ってるの!なんか葉那って守ってあげたくなるようなふんわり系女子なんだよねぇ」




麻衣に褒められるとなんだかくすぐったい気持ちになる。





麻衣は消極的な私とは違って性格がさばさばしていて、思ったことをはっきり言うタイプだ。
つまり裏表がない。




「葉那そろそろ合コン行くよ!遅くなっちゃう」




「あ、うん!」
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