追いかけるカゲ
ーーーコツコツ
嫌に響く足音と一緒に足が近づいて見える
その後ろにボヤけて見える姉さんの姿
俺も…姉さんの後を行くよ…
そう思って目を閉じた。
?「キャハっ何ー、あの1発で伸びてんのーー
あんた弱いなーーーまぁ弱いのは要らない。
だからバイバイーーー」
そう言って最後まで耳に障る言い方に苛立ちを覚えるも自分の中に死を感じた。
ーーバギッ
何かが砕けたのではないか
そんな鈍い音と…何故か優しいあの人の匂いとほのかな温もりを感じた
あ…俺死んだんだ。そう思ったがいつになっても痛みも何も感じない
ソッと開いた目に入ったのは
大好きな姉さん