追いかけるカゲ
奏太「図星だな。」
玲太と奏太この2人は、いろんな意味で近づきたくない。
傍にいると全部、俺を丸ごと暴かれそうで。
戒「……。そうだとして。何…。」
俺の中の警戒心と言う警報が、大きな音を立て始める。
玲太「復讐なんて無意味だ。」
戒「そんな理屈で抑えられる気持ちなら
【復讐】なんてはなから考えない。」
そうだ。理屈や御託を並べた所で、踏みとどまるような気持ちなら…【復讐】なんて考えない。
5年という年月をかけて、消えなかったこの気持ちは…今更誰に何を言われても止まらない。