追いかけるカゲ


陽太郎「な、なんや!」




戒「思った通りな事しか言えねぇんだな。
  なに、甘い戯言…いや寝言は寝て言え」



前に立つ5人を見据えて
さっきより更に落ちてハッキリする俺の殺気




奏太「戯言…」




戒「そうだな。お前らがどんだけ甘い戯言を
  言ってるか、現実を見せてやる。
  今晩…俺の指定する倉庫に来い。 
  下っ端でも、同盟族も先代も好きに
  呼ぶといい。全員潰してやる。」



5人「「「……/……っ」」」




それを言い残して俺はその場を去った。
背中に刺さる視線…いや、殺気なのか。
何にしても…たかが全国1の族なだけで、何もわかってない…。


まるで…5年前の自分と重なって見えることへ、余計に苛立ちを隠せない。


上に立つ自信を持つ努力も、自分の力量も何も…知らないあいつらには現実を教えてやる。



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