追いかけるカゲ
中谷「あいつ言ってたが、姉が
亡くなってから、元々親戚も
いなかっただけに。1人でハッカー
しながら、狼月として生活してた。」
光「学校とかは?」
中谷「行ってなかったようだ。
お前らみたいに、族にも属さず
ずっと独りだったんだ。」
大切な人の死から、ずっと独り。
きっと姉の死すら受け入れられず、あいつはあの日・あの時で止まったままなんだ。
葵「俺も…色々あったけど。お前らが傍に
居なかったら…野々宮側だったかもな」
ポツリと溢した葵の言葉に、他の4人がハッと視線を送る。