小さな村の大きな話

【大和side】


「もしもし、兄ちゃん??
うん僕。大和。
………ははっ、うん。大丈夫、元気だよ。そっちは??」



今電話してるのは浅野大雅(あさの たいが)俺の兄だ。



「あの、さ……明後日から泊りでそっち行ってもいい??
紹介したい人がいるんだ」



すると、彼女か??と一発で当ててきた。



「えぇっ!?なんで分かったの!?


『分からないとでも思ったか??何年お前の兄やってると思ってんだよ。
大和のことならだいたいお見通しだからな』



兄ちゃんは俺の事、よく見てくれてる。
親よりずっと優しく見守っていてくれる存在だ。
家族のことを思い出すのはいつも辛かったけど、今ではりんちゃんと付き合った時のこと思い出すからまぁ、悪くないかもしれない。

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