小さな村の大きな話
昼間、あんなことがあったのに、よくもまぁ…
意外と、大丈夫だったのかな…??
「さっきから、何なんですか??じろじろと」
「別に」
「何か言いたいことあるなら言えばいいじゃないですか」
「…じゃぁ、言うね。
僕は君がりんちゃんの件に関わってると思ってる」
「全く身に覚えがないんですけど。
本田さんがそう言ったの??」
「大体やった子ってそういうよね。
りんちゃんが??まさか。君が口止めしたんでしょ??」
「はぁ??何言ってるんですか??妄想激しすぎない??
あんたじゃ話になんない。
本田さん交えてとりあえず一度話させて下さい」
「行かせない!!!」
子供のいざこざに大人のしかも男が入っていくなんてフェアじゃいってわかってる。
長谷さんにも忠告されたけど…
エスカレートして取り返しのつかない事になってからじゃ遅いんだ。
「…いやっ!!!…は、なして…」
「君をりんちゃんの所に行かすわけには、いかない」
「離して!!!!」
パァン
「今日、は…帰る」
走って逃げていってしまった。
女の子とは思えない力で振りほどかれたな…まだ少し手が痺れてる…。
…はぁ……。
慣れないことするもんじゃないな。
あ。
…書類、どうしよう…