小さな村の大きな話
一方、その頃の長谷視歩はというと…
なんか、落ち着いて帰ってくれたけど…
……
………
あー、心配だーっ!!!
「おい、視歩!!さっきから落ち着きないぞ!!うっとおしい!!!」
「だって!!」
「だってなんだよ…」
「壱原先生、最近様子おかしいでしょ??」
「興味ない」
「同僚で同じ大学の同期だったわけだし、もう少し興味持てば??」
こいつは、佐伯錦。
ざっくり言えば幼馴染だ。
「で、何がどうおかしいんだ??」
「それは、言えないけど…」
「お前なぁ…」
「あーーっ!!もうっ!!!」
「うぉっ!!大声出すなよ。
面倒くさいやつだな…」
「…あのねぇ、一応私のほうが先輩なんだけど」
「敬語だったら敬語で怒るくせに」
「錦のバカッ!!」
「うるせぇ!!八つ当たるな!!さっさと次の患者入れろ!!」
ガラッ
「あんたら、外まで聞こえてんだけど」
「「す、すみませんでした」」
見事に悪い予想は当たっているのであった。