小さな村の大きな話

一方、その頃の長谷視歩はというと…




なんか、落ち着いて帰ってくれたけど…
……
………
あー、心配だーっ!!!



「おい、視歩!!さっきから落ち着きないぞ!!うっとおしい!!!」


「だって!!」


「だってなんだよ…」


「壱原先生、最近様子おかしいでしょ??」


「興味ない」


「同僚で同じ大学の同期だったわけだし、もう少し興味持てば??」



こいつは、佐伯錦。
ざっくり言えば幼馴染だ。



「で、何がどうおかしいんだ??」


「それは、言えないけど…」



「お前なぁ…」




「あーーっ!!もうっ!!!」


「うぉっ!!大声出すなよ。
面倒くさいやつだな…」


「…あのねぇ、一応私のほうが先輩なんだけど」


「敬語だったら敬語で怒るくせに」


「錦のバカッ!!」


「うるせぇ!!八つ当たるな!!さっさと次の患者入れろ!!」



ガラッ



「あんたら、外まで聞こえてんだけど」


「「す、すみませんでした」」





見事に悪い予想は当たっているのであった。
< 39 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop