小さな村の大きな話


「わぁっ、可愛いっ!!!」



連れてきてもらったのはパステルカラーの外装が可愛い、小さな喫茶店兼ケーキ屋さん。



「ほら、入って。
玄関で突っ立ってたら邪魔だから」


「え、でも、私ケーキとかは…」


「いいからいいから」


「え、ちょっ!!」



中に入るとふんわり甘い匂いとコーヒーの香りがした。




「いらっしゃいませー…って樹じゃん」


「悪かったわね、私で。
今日はもう一人いるよ」


「……げっ!!本田りん!!」


「え、えと…その…」



確か、同じクラスの…藤野さん??



「わぁっ!!樹ちゃんじゃないっ!!ひさしぶりー!!」


「……奈緒さん…」


「ちょっ、お母さんっ!!」


「え、お姉様来てるの??キャーッ」



奥から出てきた超ハイテンションの藤野さんのお母さんと小さな子が樹ちゃんに抱きついて、藤野さんが樹ちゃんを救出してる。



なんか…うん…カオスだ。




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