小さな村の大きな話


…のはずが


「嘘だろ…??」



すぐに携帯を取り出し視歩に電話をかける。



『もしもし。どした??』


「今どこにいる!!」


『…駐車場だけど??』


「すぐ戻れ、本田さんが脱走した!!」


『ええっ!?!?』


「俺はとりあえず病棟探すから外頼む!!」


『わかった!!』



壁にかけてあった制服が消えて布団が畳んである。
どう見てもトイレや売店じゃない。
ガッツリ脱走だ。
点滴外してからそう時間も経ってないしあの体ならまだ病院から出てはいないだろう…。




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