小さな村の大きな話
「んっ…」
「目、覚めた??」
あぁ、そうだ。私倒れたんだ…。
「樹ちゃんは…??」
「学校。救急車には村崎先生が同乗してくれたんだ」
「そっか…。よかった…」
「りんちゃん、朝から具合悪かったんじゃない??なんで黙ってたの??」
「んっと、ふわふわはしてたんだけど…全然大丈夫だったの。
本当に直前まで平気で、突然……」
「そっか…。
今回は仕方ないけど、なんかおかしいと思ったらすぐに言ってね!!」
「うん…」
「それから、熱が高いからしばらく入院」
「えー…」
「えー、じゃない。決定事項なの」
「むーっ!!」
「可愛いけど、そんな顔してもだめっ!!」
「ちぇっ。早く退院しないとこのまま夏休みになっちゃうよ…」
「そうならないように二人で頑張ろ??」
「うん…」