あの日の記憶
おとうさん
4
医者が待合室から出て行くと、看護師が来た。
お母さんと看護師が少し話をした後、お母さんが
「お父さんに会えるんやて。でも、小学生は入られへんから看護師さんが説得してくれるねんて。」
と言う。話によると結構な時間がかかるみたいだった。
私と弟はお父さんに手紙を書くことにした。
私は
「また手術で治って、私が中学生になる頃にはまた同じ生活が戻ってくるんだろうなぁ…」
とも思いつつも少しこった絵を書いて、文を書いた。
お父さんへ
大丈夫ですか?
最初に、聞いた時はめっちゃびっくりしたで!
はよ治してな♡
また来るわ!お大事に〜〜!
♡あやより♡
「よしっ!これで完璧」
絵はかなりの自信作だ。
でも、こう言う状況で言うことでもないな。
弟も書き終わった様子で、また沈黙が訪れた。
看護師に聞くと、まだ時間がかかるそうだ。
私は
「ちょ、ちょっとコンビニ行ってくる!」
「ばぁば。行こ?」
と、病院の1階にあるコンビニへ向かった。
私は、みんなの分の飲み物とチョコレート。パンを買った。
私が帰って来てからしばらくすると
「大変待たせてすみません。こちらへどうぞ。」
と看護師が来た。
「やっとだぁ…」
と思いつつ、集合治療室の中へと入る。
手を洗い、消毒をしてマスクをつけた。
中へ入ると、寝たきりで点滴をしているおばあさんや、
足を骨折していて寝ているおじさんなど。
沢山の病人がいた。
少し歩くと、看護師は緑のカーテンで仕切られているベッドの前に来た。
「勝三さんは、今沢山のチューブで繋がれています。なので踏まないように注意してください。」
と、言った後に弟と私の前でしゃがんで
「お父さんは、意識はないけど声は聞こえていると思います。言いたいことを伝えてね」
と言われた。
私は
「いざ悪口を言ってやる!」
と思っていた。
あのカーテンが開くまでは…
医者が待合室から出て行くと、看護師が来た。
お母さんと看護師が少し話をした後、お母さんが
「お父さんに会えるんやて。でも、小学生は入られへんから看護師さんが説得してくれるねんて。」
と言う。話によると結構な時間がかかるみたいだった。
私と弟はお父さんに手紙を書くことにした。
私は
「また手術で治って、私が中学生になる頃にはまた同じ生活が戻ってくるんだろうなぁ…」
とも思いつつも少しこった絵を書いて、文を書いた。
お父さんへ
大丈夫ですか?
最初に、聞いた時はめっちゃびっくりしたで!
はよ治してな♡
また来るわ!お大事に〜〜!
♡あやより♡
「よしっ!これで完璧」
絵はかなりの自信作だ。
でも、こう言う状況で言うことでもないな。
弟も書き終わった様子で、また沈黙が訪れた。
看護師に聞くと、まだ時間がかかるそうだ。
私は
「ちょ、ちょっとコンビニ行ってくる!」
「ばぁば。行こ?」
と、病院の1階にあるコンビニへ向かった。
私は、みんなの分の飲み物とチョコレート。パンを買った。
私が帰って来てからしばらくすると
「大変待たせてすみません。こちらへどうぞ。」
と看護師が来た。
「やっとだぁ…」
と思いつつ、集合治療室の中へと入る。
手を洗い、消毒をしてマスクをつけた。
中へ入ると、寝たきりで点滴をしているおばあさんや、
足を骨折していて寝ているおじさんなど。
沢山の病人がいた。
少し歩くと、看護師は緑のカーテンで仕切られているベッドの前に来た。
「勝三さんは、今沢山のチューブで繋がれています。なので踏まないように注意してください。」
と、言った後に弟と私の前でしゃがんで
「お父さんは、意識はないけど声は聞こえていると思います。言いたいことを伝えてね」
と言われた。
私は
「いざ悪口を言ってやる!」
と思っていた。
あのカーテンが開くまでは…