癒し恋~優しく包まれて~
改善点ね……全体的に何も問題はないと思うけど、何か書かないとレポートにならない。
隣に目を向けると岩田くんは真剣な表情ですらすらと書き進めていた。私も負けてはいられない。
小さいことでも思い付いたことを書こうとペンを動かす。
発表会でのうちの課の総リーダーは俊也さんだった。だから、レポートの提出先も俊也さん。
ミーティングルームからフロアに戻り、一目散に俊也さんのデスクへと岩田くんは向かってレポートを差し出していた。
私は持っていたファイルやペンを自分のデスクに置いてから、岩田くんと入れ違いに俊也さんの前に立つ。
「入江さん、レポート書けました」
岩田くんのレポートに目を通していた俊也さんが顔を上げて、私と視線を絡める。微かに口元を緩ませるから、心臓が軽く跳ねた。オフィスではあまり見ることのない微笑みは貴重だ。
でも、それは一瞬でいつものクールな表情でレポートを受け取った。
「うん、お疲れさま。預かるね」
「はい、お願いします」
くるりと後ろを向くと背後から「三上さん」と呼ばれ、もう一度くるりと俊也さんのほうへ体を向けた。
隣に目を向けると岩田くんは真剣な表情ですらすらと書き進めていた。私も負けてはいられない。
小さいことでも思い付いたことを書こうとペンを動かす。
発表会でのうちの課の総リーダーは俊也さんだった。だから、レポートの提出先も俊也さん。
ミーティングルームからフロアに戻り、一目散に俊也さんのデスクへと岩田くんは向かってレポートを差し出していた。
私は持っていたファイルやペンを自分のデスクに置いてから、岩田くんと入れ違いに俊也さんの前に立つ。
「入江さん、レポート書けました」
岩田くんのレポートに目を通していた俊也さんが顔を上げて、私と視線を絡める。微かに口元を緩ませるから、心臓が軽く跳ねた。オフィスではあまり見ることのない微笑みは貴重だ。
でも、それは一瞬でいつものクールな表情でレポートを受け取った。
「うん、お疲れさま。預かるね」
「はい、お願いします」
くるりと後ろを向くと背後から「三上さん」と呼ばれ、もう一度くるりと俊也さんのほうへ体を向けた。