癒し恋~優しく包まれて~
「いらっしゃいませ。うわー、ものすごく幸せなオーラがバンバン出ていて眩しすぎるんだけどー」

「あのな、大袈裟すぎ。まったくうるさいな……あっちに座るから」

私たちを出迎えた進士さんは太陽を直接見た!というくらい眩しそうな顔をしていた。

本当に大袈裟だけど、笑えてしまう。

私たちはいつものカウンターではなくて、夜景が見えるテーブル席に並んで座った。正面に見える景色は空気が澄んでいることもあり、とてもきれい。


「きれいな夜景」

「うん、きれいだね」

「俊也さん、ありがとう」


改めてお礼を言うと引き寄せられる。


「柊花が長年好きだったというだけあって、いい男だったな」

「んー、まあ。でも、俊也さんのほうがいい男だと思う」

「羨ましいなと思ったよ」

「なんで?」

「柊花を小学生の時からずっと知っているんだろ? 俺の知らない柊花をたくさん知っていると思うと妬ける」


俊也さんの気持ちは分かる。私もセリナさんや神原さんに同じように嫉妬したから。でも、どんなにがんばっても過去へ行くことは出来ない。
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