癒し恋~優しく包まれて~
真剣な顔でバジルチキンにナイフを入れている入江さんをそっと窺い見る。オフィスでよく見るクールな顔に戻っていて何を考えているかは全く分からない。
何も考えていないのかもしれないけれど。
神原さんが復活を迫っていると言っていたけど、それに応じてはいないみたい。だからといって、何の感情もないとは思えない。
その後は発表会の話になってしまい、中断してしまった話に触れることはなく、自分から切り出すことも出来なかった。
いつまでも入江さんの内心を探ってはいられない。まずは仕事! 仕事だ!
昼休みを終えてオフィスに戻り、パソコンの前で両頬を軽く叩く。
打ち合わせは1時半から。神原さんは他の部に顔を出してから会議室に行くと話していた。
メールだけチェックして、岩田くんと一緒に資料を会議室へ運び、テーブルに並べる。
「お疲れさまです。これ、うちの資料です」
「はい、お預かりします」
『コロアール』の社員から受け取った資料も合わせて並べていく。
参加者全員が揃ったところで打ち合わせが始まる。進行役は入江さんだった。
私と岩田くんは目立たない端の席に並んで座っていた。
何も考えていないのかもしれないけれど。
神原さんが復活を迫っていると言っていたけど、それに応じてはいないみたい。だからといって、何の感情もないとは思えない。
その後は発表会の話になってしまい、中断してしまった話に触れることはなく、自分から切り出すことも出来なかった。
いつまでも入江さんの内心を探ってはいられない。まずは仕事! 仕事だ!
昼休みを終えてオフィスに戻り、パソコンの前で両頬を軽く叩く。
打ち合わせは1時半から。神原さんは他の部に顔を出してから会議室に行くと話していた。
メールだけチェックして、岩田くんと一緒に資料を会議室へ運び、テーブルに並べる。
「お疲れさまです。これ、うちの資料です」
「はい、お預かりします」
『コロアール』の社員から受け取った資料も合わせて並べていく。
参加者全員が揃ったところで打ち合わせが始まる。進行役は入江さんだった。
私と岩田くんは目立たない端の席に並んで座っていた。