癒し恋~優しく包まれて~
隅に追いやった気持ちをいつのまにか引っ張り出していた。やっぱり気になるなら早めにもう一度聞いたほうがいいようだ。
このままでいて、業務に支障が出ても困る。
「三上さん、疲れた?」
岩田くんがテーブルの反対側の端を持ち上げながら、聞いてきた。
「ううん。大丈夫だよ」
「疲れているときは梅干しを食べるといいよ。俺、干し梅持っているからあとであげるね」
「あー、うん。ありがとう」
疲労回復に梅干しか……さすが健康オタクの岩田くんらしい。干し梅を常備している人もそうそういない。
岩田くんらしい励ましに口元を緩ませた。心がほんの少し軽くなった気分。
片付けを終えて、フロアに戻ると入江さんに肩を叩かれ「お疲れさま」と、ホットココアの缶を渡される。
「えっ? あの……」
「疲れているみたいだったから、甘いものを補給するといいよ」
「あ、ありがとうございます」
受け取った缶は温かくて、岩田くんに励まされて緩んだ心はさらに緩んで、にやけてしまいそうになった顔を逆に引き締めるよう唇に力を入れた。
岩田くんには悪いけど、酸っぱいものよりも甘いものをほうが疲れを癒してくれる気がする。
このままでいて、業務に支障が出ても困る。
「三上さん、疲れた?」
岩田くんがテーブルの反対側の端を持ち上げながら、聞いてきた。
「ううん。大丈夫だよ」
「疲れているときは梅干しを食べるといいよ。俺、干し梅持っているからあとであげるね」
「あー、うん。ありがとう」
疲労回復に梅干しか……さすが健康オタクの岩田くんらしい。干し梅を常備している人もそうそういない。
岩田くんらしい励ましに口元を緩ませた。心がほんの少し軽くなった気分。
片付けを終えて、フロアに戻ると入江さんに肩を叩かれ「お疲れさま」と、ホットココアの缶を渡される。
「えっ? あの……」
「疲れているみたいだったから、甘いものを補給するといいよ」
「あ、ありがとうございます」
受け取った缶は温かくて、岩田くんに励まされて緩んだ心はさらに緩んで、にやけてしまいそうになった顔を逆に引き締めるよう唇に力を入れた。
岩田くんには悪いけど、酸っぱいものよりも甘いものをほうが疲れを癒してくれる気がする。