とおりゃんせ
噂
「は?とおりゃんせの噂?」
いつものお昼休み、窓の外を眺めながら昼食のパンを食べていた。
すると、毎度の如く隣のクラスから幼馴染みの楓がパンをねだりに来たのだった。
そして食べはじめての第一声が意味のわからない話だった。
「そ、知らないの?」
「あれでしょ、わらべ歌の」
「確かにそうだけど違うな。今ネット上ですげー話題になってんの」
「ああ、連続誘拐事件の。数人無事に帰ってきたかと思えば、誘拐されてた時の記憶が曖昧で捜査がいっこうに進まないってやつ」
私もニュースは見ているから、この話について少々は知っている。
しかしあまり興味がない。
そんなのただの誘拐事件でしょ。
いつものお昼休み、窓の外を眺めながら昼食のパンを食べていた。
すると、毎度の如く隣のクラスから幼馴染みの楓がパンをねだりに来たのだった。
そして食べはじめての第一声が意味のわからない話だった。
「そ、知らないの?」
「あれでしょ、わらべ歌の」
「確かにそうだけど違うな。今ネット上ですげー話題になってんの」
「ああ、連続誘拐事件の。数人無事に帰ってきたかと思えば、誘拐されてた時の記憶が曖昧で捜査がいっこうに進まないってやつ」
私もニュースは見ているから、この話について少々は知っている。
しかしあまり興味がない。
そんなのただの誘拐事件でしょ。