Pyua love ~そして真実~
「お嬢さん、何かお困りですか?」


あたしに声を掛けてきたのは、とても人が良さそうなおじさん。


実際に良い人なんだろう。

「田中さん!お疲れ様です~!」

「田中さん!今度うちのフロアちょっと点検お願いしたいんだけど」

「田中さん女子高生ナンパしちゃダメですよ~」


通りすがるビルで働いているんであろう、
大人の人たちが、声をかけていく。

あたしは、田中さんと呼ばれるおじさんに、言った。


「あたし!シモンドの社長・・・坂上君に会いたいんです!」

一瞬、田中さんの目が鋭くなる。

「あたし、どうしても知りたいんです。一年以上も志帆の事をほっといたのに!何で今なのか!」

「君、ちょっと良いかな?話しを聞くから、ここじゃアレだから・・・紅茶でも飲んでいきなさい。」


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