Pyua love ~そして真実~
「ごめんね。佐藤さん・・・改めて。

僕は、シモンドの創設者で代表の、

坂上 冬也と申します。」


え!あたしまでかしこまっちゃうじゃん!

って、創設者って言った!?

え!?

「っていうのも今となっては、嘘じゃないし、本当の話し。

この事実を、僕は知られたくなくて、外山さんには、口止めをしたんだ。

そして、もう一つの真実。

僕は、この世界とは違う異世界のシモンド国の第一王子 シモンド ・トーヤと申します。」

そう言って、坂上君が指先をくるりと回すと、部屋一面に薔薇の花びらが舞った。


何これ!?

どっから降ってきてるの!?

「何これ!?」

「魔法だよ?」

坂上君が指をパチンと鳴らすと、薔薇が綺麗に消えた。

「・・・凄い」

「外山さんが、小さい頃迷い込んだのは、僕の故郷だったんだ。」


魔法・・・。

いやいや・・・手品??

「手品じゃないの?」

「ううん 仕掛けなんかないよ。

信じなくてもいい。でも事実だよ」

そ・・・そんな事言われてもさ。

見ちゃったわけじゃん?

信じるしかないんじゃ?

「じゃあ、ずっと行方不明だったのは」

「うん・・・僕の国と世界を救ってた。」

「救って・・・王子って言ったよね?っていう事は・・・どう言う事?」


あたしの頭がパニックだ。

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